国内最大のマーケティングメディアであるMarkeZineに、弊社代表の戸栗が寄稿させて頂く運びとなりました。
米国時間10月6日から8日に行われたマーケティングテクノロジーイベント「MarTech Virtul Fall 2020」。
本稿では、Chair of MarTech スコット・ブリンカー氏が基調講演で語った内容を中心に、今後のマーテックがどのように変わっていくのかをお伝えしております。
-----------以下一部本文より抜粋-----------
・今後10年で起こりうる、5つの変化
筆者は米国のマーケティング、セールス、サービスのテクノロジーベンダーのマーケティング責任者をしていた。現在は株式会社LEAPT(レプト)にてBtoB企業のマーケティング支援、特にBtoB SaaS企業に対しての支援を行っている。その観点から、米国のマーケティングや営業、SaaSイベントに出席することが多く、MarTechにも毎年参加している。本レポートでは、Chair of MarTech スコット・ブリンカー氏が基調講演で語った内容を中心に、今後のマーテックがどのように変わっていくのかをお伝えしたい。
「ハロー、ハロー、ハロー」とお馴染みの挨拶で幕を開けたMarTech Virtul Fall 2020。基調講演を行うスコット・ブリンカー氏は、MarTechカンファレンスのトップでもあり、同時に米国HubSpot社のVP of ecosystemで、マーケティングテクノロジーについて世界で最も知見と先見性がある専門家の一人である。
今回の基調講演では、このコロナ禍で急加速したデジタルトランスフォーメーションの変化に合わせて「Martech 2030 : 5 Trends in Marketing Techonology for the Decade Ahead(MarTech 2030 : 今後10年に起こりうる5つのマーケティングテクノロジートレンド)」と題してスタートした。
このスライドのイラストの示すところは2つ。一つは、未来のマーテックは雲(クラウド)の中にある世界であるということ。もう一つはウォータースライダーのように皆が楽しめる世界であるということ。マーテックの進化は通常「組織的変化」よりも「技術的変化」のほうが早く起こるのだが、新型コロナウイルスによってテクノロジーの変化と組織的な変化が同時に起きており、組織的変化が過去に例がないほど早まっている、とブリンカー氏は強調する。
たとえば米国SaaS企業のTwilioが行った調査では、97%の企業が新型コロナの影響でデジタルトランスフォーメーションが加速し、平均で6年ほどデジタルコミュニケーションが早まった、とのこと。またマッキンゼーの調査が行ったEコマースに関するレポートでも、直近過去3ヵ月の浸透量が過去10年分を超えた、という調査結果が発表されている。
ブリンカー氏は.......